最近目にしなくなったものに、農家の軒先からいまごろつるされている干し柿である。
子供の頃は、よく皮をいて軒先につるし、正月のころ鏡餅と一緒に備えたり、正月の贅沢なお菓子であったように記憶している。
今では、年末にスーパーなどで大変高価な贈答品として扱われているが、私にとっては庶民の味といったところか。
現代の子供にこの干し柿の味はわかるのだろうか?
食べたことのある子はいるのだろうか?
添加物の多い食品に囲まれている中で、天然の素材の本当の味が廃れてきているのはもの悲しいものがある。
こうした食品は干し柿以外にもたくさんあるので、是非昔の食材の良さを見直していきたいものである。